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レジマシーン。

かず

かず

所の西友に我々が「マシーン」と呼ぶレジ打ちのスペシャリストがいる。
長身で長いストレートの髪を1つに結わき、
彼女はおそらく20歳前後だと思うけれど和田アキ子のような貫禄がある。
そして、レジと一体になったかのような無表情さで
カゴに入った野菜やら肉やら牛乳やらを眼で追えないほどの速さで「ピッピッ」とレジに通し、
またカゴに入れていく。
その早いこと、早いこと。
わたしはどんなに列が並んでいても彼女がレジを打つ6番レジに必ず並ぶ。
隣の休止中だったレジが「こちらもどうぞー。」と開いたとしても、わたしは決してその列から動かない。

シーンは決して客に愛嬌を振りまいたりしない。
ニコリともしない。いらっしゃいませとも言わない。
ただ、手を動かしながら客の眼も見ずにこう言う。
「レジ袋はご利用ですか。」
交わす言葉はそれだけだ。
しかし客が「はい。」と言えど「いいえ。」と答えど、なんの返事もない。
マシーンにはそんなこと関係ないのだ。
まるで「レジ袋はご利用ですか。」と言った瞬間に興味はうせてしまっているかのようだ。

ちの相方が一度だけ、マシーンの登場シーンに遭遇したことがある。
夕方17時。レジの交代時。
マシーンが6番レジに向かってくるその姿からはオーラが出ていたそうだ。
他の店員や客が「ザッ」と場を空けてしまうほどの。

んなマシーンがここ1週間くらい姿を見せない。
6番レジにはそれまで7番レジにいて、いつも背中でマシーンのオーラを感じながらオドオドとレジを打っていたフクズミさんがいるだけだ。
心なしかフクズミさんは活き活きしているように見える。
おつりを渡すときなんか、軽くジャンプしながら手に小銭を置いてくれた。
まさか、マシーンの身に何か・・・?
そういえば、2週間くらい前からわたしはマシーンに異変を感じていた。
そう、化粧をしていたのだ。
いつもスッピンだったマシーンが。しかもかなり濃い目の。
それを見るたびにわたしは「今日はマシーン、この後デートなのかな?」とか
「コンパにでも行くのかな?」と勝手に思っていた。
まさか変な男にひっかかってレジ打ちバイトを辞めてしまったのか・・・

つかこんな日が来るのではないかと出会った時から予感はしていた。
しかし、もしマシーンが辞めたのだとしても、わたしはマシーンを責めたりはしまい。
なぜなら、彼女には心底幸せになって欲しいからだ。
マシーンのおかげで、我々の「一生のうちのレジに並ぶ時間」がどれだけ短縮されたことだろう。
ありがとう、マシーン。
幸せをつかんでくれ、マシーン。
そして出来ることなら、またどこかのレジでそのマシーンぶりを発揮させ、
人々の「レジに並ぶ一生のうちの時間」をどんどん短縮させてもらいたい。
たとえ結婚しても。子供をおぶってでも。
「レジ袋はご利用ですか。」
交わした言葉はこれだけだけれど、ありがとう、マシーン。
最終更新日-0001-11-30
Posted by かず

Comments 4

There are no comments yet.
もりりん22  

一本できたね。
次回のテーマは「レジ」で!

2009/02/23 (Mon) 11:42 | EDIT | REPLY |   
かず  

ほんと、いつかマシーンの話を書きたいと思いますよ。
できれば漫画で。
「レジ」がお題って狭いなぁv-237
かなり限定ですねv-37

2009/02/23 (Mon) 22:47 | EDIT | REPLY |   
ラサ  

これは実話なのね・・・?
かずは本当おもしろいこと書くねぇ。
本気で脚本家になったらどうかしら!
しかしすっぴんだった人が濃い化粧をするのって、
ほぼ100%恋愛関係だよねぇ・・・

2009/02/24 (Tue) 12:32 | EDIT | REPLY |   
かず  

ラサ~~v-22
お褒めの言葉ありがとうv-238
もちろん実話ですよんv-221
やっぱり恋愛関係なのかしらねぇ?
まぶた緑色だったからねぇ・・・v-17

2009/02/25 (Wed) 08:48 | EDIT | REPLY |   

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